このサイトでは、副業を始める前に「使っていいお金・時間・やめる条件」を先に決めておく、という話を書いてきました。
では、始めたあと、続けると決めたら次に何が来るか。お金の記録の整理です。売上と経費を記録して、申告に使える形にまとめる作業が、続ける限りついて回ります。これを手作業でやるか、道具(会計ソフト)に任せるか。続けるなら、整理の道具を選ぶ——それがこの記事のテーマです。
なお、自分に申告が必要かどうか、どの方式で申告するかは、この記事では扱いません。それは道具選びの前に、国税庁・税務署・税理士等で確認することです。
調べて分かったこと
この記事で紹介している会計ソフトを、私は使っていません。2026年9月1日時点で各社の公式ページに書かれている内容を読み、比べられる形にまとめただけです。
使用感・入力のしやすさ・申告のしやすさについては書けません。使っていないからです。
また、ソフトに登録したら申告が終わる、という話ではありません。記録するのも、内容を確かめて申告するのも自分です。ここを混ぜないように、この記事では「いくらかかるか」と「無料で試せる条件」だけを見ます。
比べるところは2つ
- 料金 — 公式ページに表示されている金額。月払いか年払いか、表示のしかたも含めて見ます
- 無料期間の条件 — 何日(何か月・何年目まで)無料か。始めるときに支払い情報の登録が要るか。無料期間のあとどうなるか
この記事で扱わないこと:白色申告・青色申告への対応の範囲、消費税(インボイス)申告への対応、サポート体制の中身、データの引き継ぎ・書き出しの可否。これらは各社の公式サイトでご確認ください。この記事では判定しません。
金額の見かたの注意:3社の公式ページは、税の表示(税抜き・+税)や、金額の単位(月あたり・年あたり)がそろっていません。この記事では各社の公式ページの表示のまま書き写しています。こちらで税込に計算し直したり、「実質どちらが安い」という結論を出したりはしません。単位と税の表示を確かめながら読んでください。
公式情報の比較(2026年9月1日 確認)
※ 以下はすべて各社の公式ページに書かれていた内容です。料金・キャンペーンは改定されます。実際に使う前に、必ず各社の公式ページで最新の内容を確認してください。出典は各サービスの節の末尾にまとめています。
| サービス | プラン | 料金(公式表示のまま) | 無料期間・条件 | 税の表示 |
|---|---|---|---|---|
| freee会計(個人事業主向け) | スターター/スタンダード/プレミアム | 月払い=スターター1,780円/月・スタンダード2,980円/月 年払い=スターター11,760円/年・スタンダード23,760円/年 プレミアムは年払いのみ39,800円/年 |
30日間無料。登録はメールアドレスのみで、クレジットカードは登録不要と明記 | 「表示価格はすべて税抜きです」と明記 |
| マネーフォワード クラウド確定申告 | パーソナルミニ/パーソナル/パーソナルプラス | 月払い=ミニ1,280円/月・パーソナル1,680円/月 年払い=ミニ900円/月(一括10,800円/年)・パーソナル1,280円/月(一括15,360円/年) プラスは年払いのみ2,980円/月(一括35,760円/年) |
1か月無料。クレジットカード不要で、「有料のプランに自動で契約されることはございません」と明記 | 「表示価格はすべて税抜価格です」と明記 |
| やよいの青色申告 オンライン | セルフ/ベーシック/トータル | 年額表示。無料期間終了後(次年度以降)=セルフ11,800円+税・ベーシック22,800円+税・トータル39,600円+税 トータルのみ初年度は半額の19,800円+税 |
初年度無償キャンペーン中(セルフ・ベーシックは1年間無料。2027年3月15日までの申込分)。適用には自動更新の決済方法(口座振替またはクレジットカード)の登録が必要。更新前に案内メールが届き、契約終了月の前月末日までキャンセル可と明記 | 「+税」の形で表示(税別) |
それぞれ、どういう人に向くか(公開情報から読めること)
freee会計・個人事業主向け
公式に書かれていること
- 個人事業主向けのプランはスターター・スタンダード・プレミアムの3つ。スターターとスタンダードは月払いと年払いの両方があり、月払いはスターター1,780円/月・スタンダード2,980円/月、年払いはスターター11,760円/年・スタンダード23,760円/年です。
- プレミアムは年払いのみで39,800円/年です。
- 30日間無料で試せます。登録はメールアドレスのみで、クレジットカードは登録不要と明記されています。
- 価格の表示は「表示価格はすべて税抜きです」と明記されています。
読み取れること・向かない場合
- 月払いが選べるので、年額をまとめて払わずに始めたい人には選択肢になります。ただし同じプランでも年払いの方が表示額は下がる形です。
- お試しに支払い情報を渡したくない人にとって、カード登録不要の30日間は条件がはっきりしています。
- プレミアムを月払いで使うことはできません(年払いのみ)。月払いで使いたい人は、スターターかスタンダードに限られます。
確認しておくこと:自分の使い方に必要な機能がどのプランに入っているか/30日の無料期間が終わったあとの扱い/白色・青色申告や消費税申告への対応の範囲(この記事では扱いません)
出典:個人事業主向けfreee会計の料金プラン(freee.co.jp/personal-business/accounting/pricing/)。2026年9月1日確認。
freee会計の公式サイトを見るマネーフォワード クラウド確定申告
公式に書かれていること
- プランはパーソナルミニ・パーソナル・パーソナルプラスの3つ。ミニとパーソナルは月払いと年払いの両方があり、月払いはミニ1,280円/月・パーソナル1,680円/月。年払いだと月あたりの表示はミニ900円/月(一括10,800円/年)・パーソナル1,280円/月(一括15,360円/年)に下がります。
- パーソナルプラスは年払いのみで、2,980円/月(一括35,760円/年)の表示です。
- 1か月無料で試せます。クレジットカードは不要で、「有料のプランに自動で契約されることはございません」と公式に明記されています。無料期間が終わっても、自動で課金は始まらない形です。
- 価格の表示は「表示価格はすべて税抜価格です」と明記されています。
読み取れること・向かない場合
- 「無料期間のあと自動で有料に切り替わらない」ことが公式に明記されているのは、3社の中でここだけでした(2026年9月1日時点の各公式ページの記載の範囲で)。試したあとの扱いを自分で握っておきたい人には、条件が読みやすい形です。
- 月払いが選べるので、まとまった年額を先に払いたくない人には選択肢になります。
- パーソナルプラスを月払いで使うことはできません(年払いのみ)。
確認しておくこと:プランごとの機能の違い/無料期間中に使える範囲/白色・青色申告や消費税申告への対応の範囲(この記事では扱いません)
出典:マネーフォワード クラウド確定申告 料金プラン(biz.moneyforward.com/tax_return/price/)。2026年9月1日確認。
マネーフォワード クラウド確定申告の公式サイトを見るやよいの青色申告 オンライン
公式に書かれていること
- プランはセルフ・ベーシック・トータルの3つで、機能はすべて同じ・サポートの範囲が違うと書かれています。料金は年額表示で、月払いの記載はありません。
- 初年度無償キャンペーン中(2027年3月15日までの申込分)。セルフとベーシックは1年間無料、トータルは初年度半額の年額19,800円+税です。無料期間終了後(次年度以降)は、セルフ11,800円+税・ベーシック22,800円+税・トータル39,600円+税(いずれも年額)です。
- キャンペーンの適用には、自動更新の決済方法として口座振替またはクレジットカードの登録が必要と明記されています。あわせて、更新前に案内メールが届き、契約終了月の前月末日までにWeb上でキャンセルできること、「ご案内せずに勝手に引き落とされることはありません」も明記されています。
- このほかに、決済方法の登録なしで最大2か月試せる「無料体験プラン」の記載もあります(決算・申告機能は使えない、と明記)。
読み取れること・向かない場合
- 初年度の負担を抑えたい人には、セルフ・ベーシックの「1年間無料」は3社の中で最も長い無料期間です(2026年9月1日時点の表示の範囲で)。
- ただしその適用には決済方法の登録が要ります。支払い情報を登録せずに試したい人は、freee・マネーフォワードの無料期間か、やよいの「無料体験プラン」(決算・申告機能なし)の形になります。無料のまま終えるつもりなら、キャンセル期限(契約終了月の前月末日)を自分の予定に入れておく必要があります。
- 月払いの記載がないため、月単位で小さく払いたい人には表示の形が合いません。また、2年目以降は年額での支払いになる前提で見ておく形です。
確認しておくこと:キャンペーンの最新の期間と適用条件(1事業者につき1回のみ、の記載があります)/キャンセルの手順と期限/白色・青色申告や消費税申告への対応の範囲(この記事では扱いません)
出典:やよいの青色申告 オンライン 料金プラン(yayoi-kk.co.jp/shinkoku/aoiroshinkoku/price/)。2026年9月1日確認。
やよいの青色申告 オンラインの公式サイトを見るこの記事に入れていないもの
- 上記3社の他のプラン・他の製品 — freeeの「入力おまかせ」プランや、やよいの白色申告向け製品などは、今回は確認の対象にしていません。
- 他の会計ソフト — 公式情報の確認が済んでいないため入れていません。
- 機能・サポート・申告方式への対応の比較 — この記事で確認したのは料金と無料期間の条件だけです。それ以外は各社の公式サイトでご確認ください。
まとめ:先に決めておくと迷わないこと
- 月払いで小さく始めるか、年払い・年額でまとめるか。3社とも表示の単位が違うので、自分の払い方を先に決めてから見ると比べやすくなります
- 無料期間の「終わり方」を先に見る。自動で有料にならないと明記しているところ、決済方法の登録とキャンセル期限が条件になっているところ、と条件が分かれています
- 税の表示と金額の単位を確かめてから読む。表示のルールがそろっていないため、金額だけを横に並べて安い高いを判断しない
そして、どれを選んでも、登録しただけでは記録も申告も進みません。売上と経費を記録する習慣まで含めて、道具選びです。
本記事は税務助言ではありません。申告の要否や具体的な扱いは国税庁・税務署・税理士等にご確認ください。
料金・キャンペーン・条件は各社の判断で変わります。本記事の数字は2026年9月1日時点で各社の公式ページに表示されていた内容です(出典は各サービスの節の末尾)。